「大坂銀座跡」
銀座の起源は慶長3年(1598)、徳川家康が伏見に銀貨鋳造所を設けたのに始まる。ここでは銀の品位を決め通貨を製造したが、同13年には京都に移された。時を同じくして大坂に銀座がおかれたが、通貨の製造はしなかった。主に生野・石見(いわみ)銀山の産銀や、粗銅から抽出した銀を京都に回送する役割を担ったようである。江戸の銀座は、慶長17年(1612)駿府(すんぷ)から移されたものである。
弘化三年 八木治助商店 1846
「天五に平五十兵衛横町」碑
今橋1丁目5
江戸時代、経済制度の発展に伴い、今日の銀行的業務の必要が生じ両替商が生まれてきた。大坂では寛永5年(1628)天王寺屋五兵衛が始めたのが最初という。寛文10年(1670)には幕府により十人両替が誕生した。ここにはその中でも最大手の天王寺屋五兵衛と平野屋五兵衛の2軒が、道を挟んで店を構えていたことからこのように呼ばれた。
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