谷あいの旧道沿いに沢山の石仏群が残る北摂地域
調査日:2022/9/25
檜田清治
北の谷摩崖仏(豊能町川尻小字北の谷)N34°55′2″39、E135°29′8″07
H:100㎝、幅:130㎝、厚み:34~53㎝、22体仏と3基の五輪塔、天正8年庚辰月日 刻銘
石仏の案内標識
自然石 高さ:165㎝、舟形光背高さ:51㎝
「くの字」姿勢の半肉彫り不動明王、「奉書為不動明王尊形一万躰供養也」「天正十六壬子(1588)六月廿三日」「奉権大僧都良円敬白」刻銘
(GPSデータ N34°55′0.36″、E135°29′1.71″)
上記隣の宝篋印塔は高さ100cm「享保九(1724)甲辰霜月吉祥日願主大岡氏敬白」の建立
「奉造立宝代一基安置宝篋印陀羅尼等皆人読誦過去現在未来諸帯所諗経典」銘
北の谷不動明王板碑の案内表示(2枚前の写真)
山の斜面を縫う様に走る府道4号線 茨木能勢線
まち歩き案内板
急峻な斜面に立派な邸宅が点在する集落群
真言宗 法輪寺の山門
字グミノ尾に散在した石材を集積復元する。
中央(上記)は高さ1958cmで基礎から法輪まで花崗岩製、南北朝時代の作である。
金剛界四仏の種子陰刻薬研彫り、基礎は低く側面の帯郭内に特異な格狭間が三面あり、
曲線の張りが強く側線が三弧なるめずらしい形である。
左は不動明王、右は地蔵尊の立像。天文十七(1548)戌申年正月吉日智衆 恵春 の銘あり
北の谷摩崖仏説明版(前ページ写真)
中の谷多尊石仏(豊能町川尻中の谷)N34°54′53.47″、E135°29′2.97″
中の谷他尊石仏の説明版 標高387m
左は来迎阿弥陀三尊、高さ約120cm。阿弥陀如来が両脇侍を従え往来する人々を
迎えに来る來迎三尊形式である。右片部に「為□□天正元(1573)年」
「八月十五日」の刻銘あり。
三尊の下段には三段に五体、六体、五体の計十六体の合掌座像
右は光明真言石塔 像の右側に「寛文十二(1672)年念仏同行」左に「二月十五日廿三人敬白」
中の谷旧道の三叉路に建立され、草の中には沢山の石仏部材が置かれている。
新道沿いに仏像製作の残念石か?巨石が横たわる 長さ約200cm
打越阿弥陀三尊石仏(花崗岩製 高さ:275cm、幅:約111cm、上部に傘の突起跡あり)
川尻打越阿弥陀三尊仏の説明版
GPSデータ(N34°54′46.15″、E135°28′58.67″、標高396m)
打越阿弥陀三尊石仏のうしろに、石仏の傘石が置かれている(両方にホゾが残っている)
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