原田井、
六車郷用水ともいう。酒井・森本・岩屋(以上伊丹市)・
田能村の西郷4か村と、勝部・桜塚・原田・曽根・岡山村(以上豊中市)の原田郷5か村の計9か村が利用する
猪名川水系の用水路。猪名川東岸の桑津村(現伊丹市)領堤に取樋口を設けている。室町時代の
1461年(寛正2)、
田能村荘と春日社領原田荘とが久米井の帰属をめぐって争っている。豊島〔てしま〕郡南部は千里川と久米井の用水にもっぱら頼っており、田能村荘側も敗れたとはいえ住民の結束があったところから、近世初頭には本格的な取樋が造られたのではないかと推定される。
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