見学会実施 2015/05/29
一般公開 春と秋 2ヶ月間だけ
南蛮文化館の紹介
「南蛮文化館」の館長。北村芳郎
阪急中津駅から徒歩3分の自宅の一角に個人美術館を建てて30年になる。 重要文化財の
「南蛮人渡来図屏風」をはじめ、民間では日本一のキリシタン・南蛮文化コレクションで知られる。なお、開館は年に2回(5月と11月)。月曜休館。
小倉城主・細川家から津山城完成に際して贈られた釣鐘。(大阪・南蛮文化館蔵)
この釣鐘は江戸時代を通じて津山城の天守最上階にかけられていました
イエズス会紋章入七宝繋蒔絵螺鈿聖餅箱(もんしょういりつたまきえらでんせいへいはこ)
大阪府指定文化財 1合器高9.7cm 径11.5cm
北村芳郎(南蛮文化館 大阪市北区)
桃山時代(16世紀末~17世紀初頭)
ミサに用いるオスチャ(聖餅)を入れる円筒形の容器で、器全体が蒔絵と青貝の螺鈿技法により美しく仕上げられている。昭和41年(1966)にポルトガルのリスボンより里帰りした作品で、合口造り、懸子付きの聖餅箱である。
蓋の表面にはイエズス会の紋章である十字架とIHSの三文字と三本釘とが美しい魚紋交じりで意匠され、周囲には放射光、また蓋と身の側面には青貝を七宝繋紋にちりばめたみごとなキリシタン工芸品のひとつである。
上記の「イエズス会紋章入蔦蒔絵螺鈿聖餅箱」が日本の国内信者向けの聖餅箱であったのに対し、本品は外国向けの輸出用品であり、またデザイン的にも特徴のあり、貴重である。